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2013年5月

2013年5月21日 (火)

2013春季 糠平強化合宿レポート

2013春季強化合宿 報告書
 サロモンレーシングチームでは4月14日から24日の10日間、今季で3度目となる春季強化合宿を、北海道ぬかびら源泉郷スキー場で行ないました。

Nukabira

(写真:雪も多く、トレーニングに最適な環境のぬかびら源泉郷スキー場)
 4月下旬に多くの選手がレースを残しており、19日には多くの選手が移動しましたが、中学2年から社会人まで20名が参加。来季を見据えたトレーニングのスタートという事を共通認識としました。トレーニング内容では、GSの新レギュレーションへの対応と基本技術の習得・反復の2点が特に重要と考え、トレーニングの構成をしました。また、海外に行かなければ滑走量をこなせないのでは無く、でき得る限りの国内の状況の中で、滑れる時期に滑るという事が最も大切だと認識しています。
 今回の合宿では、より条件の良いコースを確保する為に、トップチーム数名は、早朝5時前よりスノーモービルを使用してのトレーニング。ベーシックトレーニング中心の選手は、リフト運行より、3グループに分けてのトレーニングでした。現地スタッフの玉池氏をはじめ、スキー場スタッフの方々の全面的バックアップがあり、トレーニング終了と共に圧雪を行っていただいたり、午後2時頃には翌日のセットができたりと、非常に効率が良く、最高のコンディションでトレーニングをさせていただきました。
【選 手】  男子:石井智也、成田秀将、布目周、奥村駿、吉和祐太郎、山越涼平、山越貴文、大場一輝、
若月隼太、八幡優月、藤吉廉、中井優太、佐藤竜馬、竹内力音、成田貴輝、押切凌
女子:蓮見小奈津、石川晴菜、井林奏子、奈良きらり  20名
【スタッフ】 伊東裕樹、金田健、三増健一、飯島庸一、玉池俊道(現地サポート)
【基本技術の習得・反復】
 今年は、ナショナルチームコーチの経験がある三増健一氏に雪上基本練習のパートを依頼。特にチルドレン世代の選手に正確な動作の事を伝えていただきました。中でも、スキーにしっかりと乗り、しっかりとたわませる為のドリルが中心となりました。全選手、基本練習ドリルの経験はありましたが、多くの選手に言えた事が、何となくこなしている選手が多かった事。これは、基本練習に対する理解ができていなく、重要性も認識できていない証拠だと思います。正確にできないまま続けていても意味がない事、レース時や難しくハードなコースに言った場合に、基本動作が大切になるという事を繰り返し説明しました。
 陸上トレーニングでも、飯島庸一氏にコンディショントレーニングの他に、ポジショニングの重要性や体の動かし方、ウォーミングアップの仕方などを昨年同様に指導していただきました。今回の合宿で感じた事は、特にウォーミングアップに対して選手達の取り組みが変わった事。それぞれの選手が、ウォーミングアップに必要な時間を考えてスキー場に行き、自分のペースで準備をする姿勢がありました。
 この雪上での基本練習と陸上での練習前の準備に関しては、我々スタッフが重要に考えている1つでした。皆所属は違い、シーズン中の動きも違うので、個々を把握する事は難しい状況です。レースに追われる事の無いこの時期の合宿で、全選手に共通の内容を指導し、選手が重要性を認識できれば、それぞれの地域やレース会場に行ってもサロモンチームの選手が、速くなりたいという意識の基、共通認識の内容を反復する事ができます。また、合宿をしても効率が良く、選手に対しても統一した方向で接する事ができます。

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(写真:早朝練習する石井、成田、蓮見選手)

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(写真:若手はベーシックトレーニングを徹底的に)

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(写真:コンディショントレーニングは飯島トレーナーの指導で)

【新レギュレーションへの対応】
 来季よりFEC・FISでも新ルールが適用されるという事で、選手達はGS新レギュレーションのスキーの特性や対応の仕方を習得する必要があり、また、我々スタッフは今後の指導方法の大切な準備期間になりました。技術に関しては基本的には変わらないと思いますが、より正確な動作と斜面の違い(中急斜面、緩斜面)でのスキーの反応の変化があります。正確な動作ができず、スキーをたわませられなければ厳しいのは当然の事、ソフトな雪質や緩い斜面でスピードがなければ反応は悪いです。
 もう1つ重要な事はラインといえます。ラインが低い選手はターン後半で外スキーが逃げてしまいました。また、ラインが高くても、ダイレクトに狙い過ぎてしまったり、GSでスキーとゲートの間にスペースが作れない選手も同じ現象が起こりました。
強化合宿では、ラインの事を常に確認し、ターンの後半にゲートを合わせる感覚を少しずつ掴ませていきました。やはりラインについては、チルドレン世代に特に意識してもらいたい事です。ラインが良ければ、ゲートの中でも基本的動作の確認や精度を上げるトレーニングが容易にできます。
 ラインを意識してトレーニングを消化していけば、新レギュレーションのスキーでも問題なく滑る事ができます。スタッフ共通の認識として、指導を続けていきたいと思います。
【合宿の成果】
 合宿期間中にはOKABE CUP、期間後にはキロロスプリングのレースがありました。高校男子では、ベストポイントの更新する選手、高校生で1.2番手につけるなど調子が上がった選手が多くいました。また、女子に関しても、男子同様にベストポイントの更新、合宿に参加していた選手が連日優勝するなど、確実に成果があったと言えます。昨年も同じ状況でしたので、内容を明確にしてトレーニングを続ける事がとても大切だと選手自身も感じてくれたと思います。
 今回の合宿でも、スリーボンド社のサポートや糠平の方々のサポートがあったからこそ、良い合宿となりました。スタッフ・選手一同大変感謝しております。

Team

(写真:集合写真 全員ではありません)
 
報告者 金田 健
Hiroaki.Horikawa

2013フィジカルトレーニングキャラバンのご案内

今年も「フィジカルトレーニングキャラバン」を開催します!
このフィジカルトレーニングキャラバンは、昨年よりサロモンレーシングがアルペン選手育成を目的として始めた、
アルペンスキーにおいて必要なフィジカルトレーニングのサポートをする企画です。

全国を4エリアに分け、合計8会場で、サロモンレーシングチームトップ選手強化で得たノウハウを基本的な内容から専門的な内容まで、総合的にフィードバックします。

それぞれの会場で締切日が異なりますので、下記よりダウンロードしていただき、サロモンHP内専用エントリーフォーム、もしくはFAXにてお申込み下さい。

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2013フィジカルトレーニングキャラバン開催要項
  ダウンロード

TAKESHI KANEDA